2017年08月05日

日本人と科学

日本人・日本語と科学













  


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2017年06月10日

水自身の動く能力

水の特性

水自身の動く能力

















・・・・
産業革命以前に、
 水の主な機能は生命過程の支持だった。

今やその主な機能は科学技術に奉仕することである。

水自身の動く能力はほぼ完全に無視されている。

自然の循環は律動的運動の要素としてその力を啓示している。

ジョン・ウィルクス


こういったことも
 経験としては適合事例があります
 完全に無視するわけにはいかないと考えています











  


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2017年05月28日

ニコラ・テスラ

ニコラ・テスラ




テスラ―発明王エジソンを超えた偉才
マーガレット チェニー (著), 鈴木 豊雄 (翻訳)
単行本: 432ページ
出版社: 工作舎 (1997/8/25)




内容紹介
20代にして交流システムを着想した
不世出の天才ニコラ・テスラ(1856年7月9/10日―1943年1月7日)。
J・P・モルガンなど投資家も注目した時代の寵児、
詩人にしてエンジニア、食通にして名講演者、
科学者にしショーマンでもあった男の波瀾万丈の生涯。
クロアチア生まれのセルビア人であったために歴史の波に翻弄され,
「電気の魔術師」としての知名度をエジソンに奪われ、
無線の発明者の名誉をマルコーニにとられ、
事業家としての成功をウェスティングハウスに譲り、
候補にあがりながらノーベル賞も逃した不遇の天才の実像が、
いよいよ明かされる。




ニコラ・テスラ 秘密の告白 世界システム
=私の履歴書 フリーエネルギー=真空中の宇宙
ニコラ・テスラ (著), 宮本 寿代 (翻訳)
単行本: 240ページ
出版社: 成甲書房 (2013/1/16)




著者について
ニコラ・テスラ(Nikola Tesla)
1856年7月9日~1943年1月7日。発明家。
磁束密度の単位「テスラ」にその名を残す。
交流電流、ラジオやラジコン(無線トランスミッター)、
蛍光灯、空中放電実験で有名なテスラコイルなどの多数の発明、
無線送電システム(世界システム)を提唱した。
また、地球全体の磁場を利用し電気振動と共鳴させることで
空間からエネルギーを無限に得られる仕組み(フリーエネルギー)を構想していた。
8ヵ国語に堪能で、詩作、音楽、哲学にも精通、生涯独身を貫いた。

















  


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2017年05月19日

南方熊楠曼荼羅は大変面白い考え方だと思います

南方熊楠曼荼羅は大変面白い考え方だと思います



南方は「萃点(すいてん)」ということも述べている。
森羅万象は繋がっているのだから、どこから出発しようと真理に到達する。
しかしその到達までの道筋には長短がある。種々の道筋が集まるところが萃点である。
ここから出発するのが真理に到達する近道である、と。
南方は、物の理解の萃点として粘菌を選んだ。
植物のように菌糸を作るのに、動物のように這うからである。
また事理解の萃点として民俗学を選んだ。地理という物世界と心世界の接点だからである。(養老 孟司




世界のあらゆる知とつながる一点、
「萃点」を中心とする4次元モデル「南方マンダラ」は、
熊楠が生涯をかけて完成させた日本的方法によって世界を認識するためのモデルである。(松岡 正剛

「南方は真言密教の曼陀羅を考えていますから、まん中には大日如来がいるわけです。
そして今度は因果というものを、偶然性と必然性と両方あるということをこのメチャクチャな図にしたんです。
これをもって自分の学問の方法論とする。
曼陀羅の手法をもって研究をすると研究がすすむということを言ったんです。」(鶴見 和子

「南方の場合には、移動するのよ。
『萃点移動』と私はいうんだけれどね。萃点はいつでも一つではないのよ」。
「萃点は移動してもいいというゆとりが彼の中にあるということ。
固定しなければならないという考えではないということよ。……私はそれを彼に教えたのは粘菌だと思うの。
だから粘菌というのはすごく大事だと思う。彼の人文科学に対する見方にとって。
粘菌というのは、アリストテレス論理学で分類できない」(鶴見 和子





「基礎研究は、その人個人個人の『情熱』に依存している」

或教授の退職の辞西田幾多郎

「基礎研究は

 結局その人個人個人の『情熱』に依存している」と言うことを検討します

なぜ情熱が必要になるのかと言うことを考えると、

「ハンモン → 煩悶(苦しくなるほど思い悩むこと)」と言うことを思い付きます

研究は研究課題の難しさや競争などの環境を含めた問題を解決していくために

考えつづける必要があります

考えることにより悩みが生まれ、その悩みをさらに深めていく必要があり、

そのために文学や哲学は大変参考(あるいは解決を示してくれること)になると思います

「悩みを深めて行く」ために情熱が必要となるのではないかと思います

私の場合、「或教授の退職の辞( 西田幾多郎 )」が参考例になったように思います








<<理念>>

超音波システム研究所<理念>
http://ultrasonic-labo.com/?p=1985

超音波システム研究所<理念Ⅱ>
http://ultrasonic-labo.com/?p=3865

<<セミナー>>

洗浄セミナー
http://ultrasonic-labo.com/?p=2211

洗浄セミナー
http://ultrasonic-labo.com/?p=1865

超音波コンサルティング
http://ultrasonic-labo.com/?p=2187

超音波コンサルティング
http://ultrasonic-labo.com/?p=2295









  


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2017年05月08日

<<音圧測定・解析技術>>

<<音圧測定・解析技術>>





超音波測定解析の推奨システム
http://ultrasonic-labo.com/?p=1972

超音波洗浄機の音圧測定システム(超音波テスター)
http://ultrasonic-labo.com/?p=1609

超音波<計測・解析>事例1
http://ultrasonic-labo.com/?p=1705

超音波<計測・解析>事例2
http://ultrasonic-labo.com/?p=1703



  


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2017年04月20日

超音波実験

http://youtu.be/jaH8okuOAN0




超音波実験 Ultrasonic experiment

1:キャビテーションの制御技術
2:液循環の技術
3:治工具の利用技術
4:マイクロバブルの利用技術
5:超音波の計測技術


 上記に関する「超音波実験」を紹介します。

 <<超音波システム研究所>>




Ultrasonic experiment

Control technology of cavitation

Technology of liquid circulation

Use of technology and tools

Use of micro-bubble technology

I will introduce the document "ultrasound experiment" about the above.

 Ultrasonic measurement and analysis techniques




Ultrasonic System Laboratory

超音波システム研究所
ホームページ  http://ultrasonic-labo.com/




超音波装置の最適化技術をコンサルティング提供
http://ultrasonic-labo.com/?p=1401

超音波水槽の新しい液循環システム
http://ultrasonic-labo.com/?p=1271

現状の超音波装置を改善する方法
http://ultrasonic-labo.com/?p=1323





超音波利用に関して
 実験の繰り返し・・・経験(注)により
 音響流を直感的に
 とらえられると考えています

注:くりかえし
  超音波と
  流体の変化(流れ、渦、波・・)を
  観察して  
  イメージを修正しながら
  音響流に関する論理モデルを考え続けます

  1年ぐらい経過してくると
  ぼんやりと、洗浄物に対する
  音響流の影響がわかります

  対処を繰り返すと
  音響流に対する対象物固有の現象が
  流れを見て感じるようになります

  現在は、次にステップとして
   非線形性を含めた
   各種要因の寄与率を
   とらえたいと考えています




音響流
一般概念
有限振幅の波が気体または液体内を伝播するときは、音響流が発生する。
音響流は、波のパルスの粘性損失の結果、自由不均一場内で生じるか、
または音場内の障害物(洗浄物・治具・液循環)の近傍か
あるいは振動物体の近傍で慣性損失によって生じる物質の一方性定常流である。




参考

1)超音波洗浄器(基礎実験・確認)

超音波洗浄器の利用技術 
http://ultrasonic-labo.com/?p=1318

超音波洗浄器の利用技術 No.2
http://ultrasonic-labo.com/?p=1060

超音波洗浄器(42kHz)による<メガヘルツの超音波洗浄>技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=1879


2)超音波利用(応用技術・ノウハウ)

超音波振動子の設置方法による、超音波制御技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=1487

推奨する「超音波(発振機、振動子)」
http://ultrasonic-labo.com/?p=1798

超音波専用水槽の設計・製造技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=1439

超音波のダイナミック制御技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=2015




超音波洗浄システムを最適化する方法
http://ultrasonic-labo.com/?p=2710

「超音波の非線形現象」を利用する技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=1328


3)超音波測定(音圧測定・解析・評価)

音圧測定装置(超音波テスター)の標準タイプ
http://ultrasonic-labo.com/?p=1722

音圧測定装置(超音波テスター)の特別タイプ
http://ultrasonic-labo.com/?p=1736




超音波計測の特別システムをオーダーメイド対応
http://ultrasonic-labo.com/?p=1972
http://ultrasonic-labo.com/?p=1962
http://ultrasonic-labo.com/?p=1953
http://ultrasonic-labo.com/?p=1915

超音波機器の<計測・解析・評価>(出張)サービス
http://ultrasonic-labo.com/?p=1934

超音波<計測・解析>事例
http://ultrasonic-labo.com/?p=1705























  


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2017年04月19日

積乱雲の発生・成長(ゲーテ地質学論集・気象篇)

積乱雲の発生・成長(ゲーテ地質学論集・気象篇)

上昇を促す熱と下降を促す重力に、
空の現象の多くが関係づけられないか。




ゲーテは言う
「自然の書物がどれほど多くを私に教えてくれるか...、
私の静かな歓喜はとても言いあらわされない」。

ゲーテ

「 
現象の背後に何も求めないがいい。

現象そのものが教示である。 」




不愉快を感ずることも

われわれは自分の役にたてねばならない。

それも生の一部分、

いや、大部分なのであるから。 」



「 人間は努力するかぎり迷うものである。 」



http://youtu.be/6p4vAcODwqM

ゲーテ自然学 を受け継いだ





イギリスの彫刻家ジョン・ウィクルスの
イマジネーションに富んだ自然学を紹介します 

フローフォーム

ウィルクスは、フローフォームの実証する種類の美的影響は

私達が水に対する意識と良心を再び目覚めさせるのに、

切実な重要性を持っていると信じている。

新たな方法で、フローフォームは私達の周囲にある生命力としての水に関心を集めることが出来るのだ。
美的アピールに加えて、フローフォームは生態学的応用の可能性も秘めている。

超音波システム研究所
ホームページ  http://ultrasonic-labo.com/


音色と超音波   http://ultrasonic-labo.com/?p=1082







  


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2017年04月19日

動きの文化の壁を科学で超える

動きの文化の壁を科学で超える





テーマ:目が開く

西欧ではノコギリを押して使い、
日本では引いて使うという、
一見単純な思い付きが持つ
深い意味に圧倒されながら
このブログを書いています。

これまでゴルフについて書いて来ましたが、
その内容はゴルファーには歓迎されていない
という感じが強まるばかりでした。

その原因が
西欧と日本を隔てる
動きの文化の相違にある
ことが明白になって来たのです。

この事を科学的に説明するのは、
力を出す動きを作る時の背骨の使い方です。

ノコギリを使って丸太を切る動きで
具体的にその違いを明らかにしてみましょう。

地面に横たわる大きな丸太を
日本型の手前に引くノコギリで切る場合には、
一旦腕の動きで切り込みを作り、
木の抵抗が大きくなると両足の足場を固め、
両脚を踏ん張って両腕を引っ張ります。

この動きに応じて背骨が固まり、
脚と腕の動きを繋ぐ固定軸として働きます。

これに対して、
重いノコギリを押して地面の丸太を切る時には、
先ず背骨で体重を腕に掛けて押し、
同時にこの動きを受けて
脚が踏ん張り腕を前に押します。

腕や脚は背骨の動きに導かれ、
目的とする強い力を発揮します。

背骨が主なエンジンで、
脚や腕の筋群は背骨の動きに応じて力を発揮します。

ブログ(ゴルフ直線打法)
 http://ameblo.jp/linear/entry-10011188630.html より












イメージによる超音波への展開
 
背骨:振動子の固有振動モード
背骨の動き:振動子の設置方法

脚や腕の筋群:超音波発振周波数、出力
脚の踏ん張り:定在波、キャビテーション

腕の動き:音響流、超音波伝搬、液循環、水槽・・

引く動き:減衰・干渉・・・超音波の効果の消滅









代数モデルによる整理

基本的な超音波照射による現象全体をRing(環の圏)として、
キャビテーションによる現象をアーベル群の圏
加速度による現象をMonoid(0元をもつ乗法の一元体)
とするモデル

アーベル群:加法に関する演算をキャビテーション現象に対応させます

Monoid:乗法に関する演算を加速度現象に対応させます。

導来関手:定在波の特徴を、「導来関手」に対応させます。

 このようにして構成したモデルに基づいて
 超音波の伝搬状態に関するダイナミック制御を
 「スペクトルシーケンス」として表現(適応)させます。

 なお、超音波システム研究所の「定在波の制御技術」は、
 この方法による、具体的な技術として応用しています。

<<超音波の代数モデル:応用事例>>

キャビテーションと加速度の効果に関する新しい分類

超音波システム研究所は、
 超音波の伝搬状態を解析することで、
 キャビテーションと加速

度の効果に関する
 新しい分類方法を開発しました。

超音波の解析動画を公開
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1337

超音波<計測・解析>事例
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1703

超音波システム研究所
ホームページ  http://ultrasonic-labo.com/








数学的理論
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1350

音色と超音波
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1082

モノイドの圏
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1311

物の動きを読む
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1074

  


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2017年02月25日

カルノー・サイクルの経緯のように

カルノー・サイクルの経緯のように

技術の進歩が科学の進歩を促進する。
 (科学と技術の工学的な関係)
こういった関係が「超音波の利用」には必要(注)な気がします
注:実用や応用には多くのパラメータの適切なバランス感覚が必要
特に、設計を考慮に入れた観察が行えるようになるための
経験と直感の訓練により、本質的な発見やアイデアが生まれると思います




コメント:
実用と言う制約と、
興味深い現象の中から、適切な開発・設計を行うことは
開発者の人間性によるところが大変大きいと思います
諦めずに、粘り強く努力する根拠には、「困難を乗り越える喜び」と
それを理解してくれる
「第三者(歴史的、あるいは競合者、理解者)」があると考えています



カルノー・熱機関の研究

REFLEXIONS SUR LA PUISSANCE MOTRICE DU FEU ET SUR LES
MACHINES PROPRES A DEVELOPPER CETTE PUISSANCE
著者 サヂ・カルノー 訳者 広重徹


物理学における重要な基本法則、
熱力学の第一法則、第二法則が、ともに、
物理学の専門家でない医師マイヤーと工兵士官カルノーとによって、
それぞれ血液の研究、熱機関の効率の研究から導かれたことは科学史上、
特筆に価することであろう。

本書は、サヂ・カルノーの
画期的な研究が発表された唯一の論文
『熱の動力についての考察』ならびに
『数学、物理学その他についての覚書』の原文に忠実な翻訳と
訳者の懇切な注、弟イポリット・カルノーによる伝記と思い出、
さらに、カルノーの研究が科学・技術の歴史の中に占める位置に焦点をあてた、
熱力学の歴史的背景についての訳者による解説から成っている。

カルノーの仕事が注目されるのは、
まず第一に、その物理学(熱力学)への貢献の大きさと、
複雑な実際問題のなかから
最も本質的な関係を抽出し
理論を構成していく手腕の鮮やかさによる。

さらに、とくに彼が注目を惹くのは、
その熱機関の研究こそ産業時代の科学の始まりであり、
かつみごとな典型だからである。

科学が技術と本格的に結びつき、
その結果として、
今日われわれが見るような内容と形式とを具えた科学が形成されたのは、
ほぼ19世紀中葉のことであり、
カルノーの研究は、その最も早い大きな成果であった。

そしてまた、カルノーその人が
産業時代の科学を担うにふさわしい資質、性向、思想の持主であった。

本書は、これらのことを十分に示してくれるであろう。
今日、19世紀以来の科学技術文明の人間的意味と行末とが深刻に問われている。

この問を実りあらしめるために必要なことの一つは、
産業時代の科学というものをさらに深く、
具体的に検討することであろう。

その意味でも、カルノーの生涯と業績は省みるに値するであろう。






目次

はしがき  広重徹

I 熱の科学と技術―熱力学の歴史的背景 広重徹
II-1 火の動力についての考察  サヂ・カルノー
II-2 数学、物理学その他についての覚書  サヂ・カルノー
III カルノーの生涯  イポリット・カルノー

株式会社 みすず書房








  


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2017年02月25日

物理学とは何だろうか

朝永振一郎
『物理学とは何だろうか』上・下
1979 岩波新書


・・・

このときカルノーは蒸気エンジンのかわりに

ピストンのついた空気エンジンを構想するのだが、

そこで「熱だめ」や「ピストンをじわじわと動かす」

という段階が必要になる。



ボルツマンが狙ったことは、

確率論と力学の関係をはっきりさせたいという、

その一点に尽きる、



もしボルツマンが長生きしていたら、

ボルツマンが時代をまとめる科学を構築したかもしれない

・・・・


コメント
 上記の全体的な思考は
  強い「直感と意志」から生まれていると感じます





「直感と意志」 西田幾多郎:著

私は昔、プロチノスが自然が物を創造することは直観することであり、
万物は一者の直観を求めると云つた直観の意義を、
最能く明にし得るものは、我々の自覚であると思ふ。

自覚に於ては、我が我を対象として知るのであり、
知ることは働くことであり、創造することである、
而して此の知るといふことの外に我の存在はない。

.........

併し作用が作用の立場に於て反省せられた時、
時は更に高次的な立場に於て包容せられて意志発展の過程となる。
而して乍用の乍用自身が自覚し、創造的となる時、
意志は意志自身の実在性を失つて一つの直観となる。

而してかゝる直観を無限に統一するものが一者である、
一者は直観の直観でなければならぬ。





ものごとは、心で見ないと良く見えない
いちばん大切なことは、目に見えない   星の王子さま

詩人でないものは数学者になれない   湯川秀樹

数学の本体は調和の精神である   岡潔


コメント
 調和・・・
 設計(工学)の本質も調和のように思います




<<超音波システム研究所>>
ホームページ
http://ultrasonic-labo.com/

音圧測定装置(超音波テスター)
標準タイプ
http://ultrasonic-labo.com/?p=1722

音圧測定装置(超音波テスター)
特別タイプ
http://ultrasonic-labo.com/?p=1736

超音波(測定・解析・制御)技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=1454




















  


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2017年01月29日

超音波の発振制御技術を開発

超音波の発振制御技術を開発










超音波システム研究所は、
オリジナル製品:音圧測定解析システム(超音波テスター)による、
超音波(音圧・振動)のダイナミック特性の測定・解析を応用した、
対象物への超音波伝搬状態を発振制御する技術を開発しました。

具体的な方法については、コンサルティング対応を行っています。

新しい超音波発振制御技術です。
 発振・測定・解析・制御に基づいて、
 超音波の伝搬状態をコントロールします。

特に、発振・受信・解析評価により
 応答特性を考慮した、非線形現象を有効に利用することで、
 部品の表面状態・結合状態・・検査や精密洗浄に関して、
 超音波振動の新しい利用が可能になる発振制御技術です。

液体と弾性体に伝搬する超音波のダイナミック特性を
 測定・解析・確認することで
 超音波の伝搬特性を、
 発振波形や複数の異なる超音波の発振制御でコントロールします。
 
対象物の強度・形状・サイズ・・目的に対して
 超音波の発振方式と発振条件(周波数、波形、変化・・)を
 論理モデル(注)に基づいて最適化します。


注:論理モデル

超音波の洗浄・攪拌・加工に関する「論理モデル」
 http://ultrasonic-labo.com/?p=3963

物の動きを読む
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1074



参考

<<実験写真・スライドショー>>

https://youtu.be/u_GsSl3gRD8

https://youtu.be/joLdRZSNmj8

https://youtu.be/SR3GR_b-sas

https://youtu.be/4LFk3X7UYS0

https://youtu.be/xQYnbMSpeaE

https://youtu.be/S48u8VC7mfY

https://youtu.be/Kb8gLEH3aeM

https://youtu.be/RTQdyviEFf0

https://youtu.be/kPY_Cw6IAK0

https://youtu.be/0dOx_YXvhHE

https://youtu.be/_SGejblO0kw

https://youtu.be/0HV743XtCr0


<<実験動画>>

https://youtu.be/FiJE_uBWUtQ

https://youtu.be/HkBgMlCgCEo

https://youtu.be/xC3-Sl6_180

https://youtu.be/B0ieOdpAWjU

https://youtu.be/aO9qod4Hnx0

https://youtu.be/si9K20QACyc

https://youtu.be/zYzMq2aRxFg

https://youtu.be/tdoJuVqmVBQ

https://youtu.be/CNJBVTpD9VQ

https://youtu.be/rh0mzP-JW2A

https://youtu.be/6xDb_6p2a4k

https://youtu.be/uApefZbRKA8

https://youtu.be/hbWroA2NqRk

https://youtu.be/XEbK_Wy0-xc

https://youtu.be/liXEI-eQW7Q

https://youtu.be/_7Ra9wrROBM

https://youtu.be/8du5oLoXvK4

https://youtu.be/7_reQ9BxFcI



超音波の組み合わせ制御技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=7277

超音波測定解析の推奨システムを製造販売
http://ultrasonic-labo.com/?p=1972

超音波発振・計測・解析システム(超音波テスター)
http://ultrasonic-labo.com/?p=7662

超音波の伝搬状態を利用した部品検査技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=3842

超音波洗浄機の<計測・解析・評価>出張サービス
http://ultrasonic-labo.com/?p=1934

超音波プローブによる<メガヘルツの超音波発振制御>技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=1811

超音波プローブによる非線形伝搬制御技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=9798

脱気マイクロバブル発生液循環システム追加の出張サービス
http://ultrasonic-labo.com/?p=2906

<樹脂容器の音響特性>を利用した超音波システム
http://ultrasonic-labo.com/?p=7563

超音波プローブの<発振制御>技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=1590

空中超音波の伝搬状態を評価する技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=1552

間接容器と定在波による、音響流とキャビテーションのコントロール
http://ultrasonic-labo.com/?p=1471

表面弾性波の利用技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=7665

音と超音波の組み合わせによる、超音波システム
http://ultrasonic-labo.com/?p=7706

超音波の応答特性を利用した、表面検査技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=10465

超音波振動子の設置方法による、超音波制御技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=1487

複数の異なる「超音波振動子」を同時に照射するシステム
http://ultrasonic-labo.com/?p=1224

超音波洗浄ラインの超音波伝搬特性を「解析・評価」する技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=2878

対象物の振動モードに合わせた、超音波制御技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=1131

オリジナル技術リスト
http://ultrasonic-labo.com/?p=10177



詳細に興味のある方は
 超音波システム研究所にメールでお問い合わせください。

  


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2017年01月13日

超音波実験

洗浄液が均一で溶存酸素濃度の低い状態を可能にする洗浄水槽の設計方法について、
注意事項を提示します

1)水量と超音波の力に対する水槽角部の設計が最重要です。
  適切な大きさの曲面形状が理想的です(アール加工)
  設計バランスは、経験的な事項が多く単純には説明できません。
  絞り加工やプレス加工・・の場合、
  表面組織や応力分布を悪くすると
  超音波の伝搬状態が悪くなります。




2)現実的な水槽製作方法としては
  超音波の減衰を最小限にする対策として
  コーナーでは溶接を行わないで
  突合せ溶接により製造できる構造とする設計を推奨します。

3)水槽構造として強度バランスから板厚を設計します。
  (低周波:20-50kHzの超音波では
  4mm以上の板厚を必要とする場合があります
  板厚と強度により、超音波出力・キャビテーションの
  標準値としての上限が、決まります)

4)強度補強としてのリブや絞り部の設計について
  取り返し(後からの対策・・)がつかないので採用を薦めません。
  (強度の補強はリブ以外にも多数の方法があります)



   
5)水槽の固定方法(ガイド部材の取り付け 等)
  せっかくの水槽も固定方法により
  超音波を大きく減衰する可能性があります。
  特に、水槽底面の状態について、注意が必要です。
  この部分は特に、経験的な事項が多く単純には説明できません。

6)低振動モードを発生させない設置に対する設計
  水槽の低周波の振動モードに対する設計方法として
  ノウハウを紹介します。
  すべての断面2次モーメントのバラツキの大きさが
  パラメータになりますので
  出来るだけ、ばらつきを小さくすることがノウハウとなります。
  (このことから
   円形・円筒形、正方形の
   底面形状の水槽が良くない理由が解ります。
   このことは、全く同様に、振動子についてもあてはまります)



   
7)最適液循環を行うための配管(吸い込み・吐き出し)位置設計
  目的・サイズ・・・により様々な要因を最適化する
  機械設計の総合バランスによる部分だと考えています。
  経験と論理モデルによる追及を続けている部分です。  

8)全体のバランス(強度)
  材料力学、流体力学、振動工学・・・・
  総合的に設計・判断する必要があります
  加工方法、材料・材質・・・についても十分な判断が必要です。

9)サイズ効果に対する経験からの考慮した設計
  3mm*1・8m*2mの水槽と
  70cm*45cm*40cmの水槽は
  製造方法、バラツキ、・・・全く異なる設計方法になります
  大きな水槽は、最悪の状態に対する対処可能性を最優先します。

10)洗浄目的に対する合理的な設計思想
  水槽の目的に対して、常に設計思想の確認検討が必要です
  新しい洗浄方法につながる場合が非常に多いので
  設計思想は重要です。

11)製造方法と価格の想定



   

<設計の妥協点:溶接部について>
 板厚1.5mmの板金に対して
 水槽の角部を R5mmで90度に折り曲げるようにします
 曲げた面に続く部分を、平面の突き合わせ溶接とすることで、
 溶接部による超音波の減衰を小さくできます

 水槽の製作方法も洗浄力を向上させるための重要な要因です
 溶接部・溶接レベルの変更・・により強い超音波洗浄を可能にします





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  超音波システム研究所
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超音波資料を公開
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1765

シャノンのジャグリング定理を応用した「超音波制御」方法
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1753

超音波専用水槽の設計・製造技術を開発
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1439

超音波実験写真 no.8
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音圧測定装置(超音波テスター)の特別タイプを製造販売
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1736

超音波<計測・解析>事例
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1703

ノウハウ<超音波振動子の設置、脱気・マイクロバブル発生液循環>
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音圧測定装置(超音波テスター)の標準タイプを製造販売
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超音波の<ダイナミック特性を利用した制御>技術
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2016年12月26日

反秀才について

反秀才について

熟慮断行では足りない。熟慮、祈念、放下、断行が必要だ」伊庭貞剛

柘植俊一のことば
「訃報:柘植俊一さん71歳=筑波大名誉教授、航空宇宙工学専攻(2003年06月22日) 」
「柘植俊一さん71歳(つげ・しゅんいち=筑波大名誉教授、航空宇宙工学専攻)21日、心筋こうそくのため死去。(省略)
 乱流が生む渦の理論的解明で知られ、著書に「反秀才論」などがある。少年少女への柔道指導にも力を注いだ。」
昭和7年(1932年)4月1日生まれの東京人である。
昭和29年東大工学部電気工学科卒業。
昭和34年大学院数物系研究科航空学専攻終了。
昭和35年防衛大助教授。
昭和44年NASAエイムス研究所上級研究員。
昭和54年筑波大学構造工学系教授。

秀才の方法

「『既存の最先端理論』や『既存の最先端研究』の成果を捜し出して、
それをもとに自分の問題に当てはめようとする」だろう。
そして、こういった「ひな形(=教科書的事例)」がない場合には、この方法は決してうまく行かない。

反秀才の方法




自分で実験してみた経験から出る、
 「反秀才」の神憑かり的な直観力が物を言うのだろう。

日本の反秀才の方法(石井孝雄(日本オイルシールNOK総合技術研究所)

1)本を読むことではなく、
 実験装置を作ることでもなく、シールにたずさわったことのある人を求めて
 内外を問わず接近し、現場の職人たち(頭でなく、
 いわば皮膚感覚でオイルシートを知っている人たち)の言に耳を傾け、それを収録してまわった。

2)これら多くの真実らしき断片を見据えて、
 その奥にある統一的メカニズムを描像することだった。

基本となった考え方
 「『要はまじめに働けばよいのだ。
 日本人だって煎じつめるとそれだけではないか。
 そして環境さえ醸成すればどんな人種でも特に貧しい人なら必ず、まじめに働くのだ。』
 という彼の発見した法則は普遍的である。

秀才と反秀才の違いは
 「ロゴス(論理)」と「パトス(情念)」で見極められると柘植は言う。
 つまり、秀才に共通するもの「知能」の高さであり、
 反秀才に共通するものが「情熱」の大きさであるというのである。

われわれ理論研究においても、歴史は、大学や国立の研究所以外のごく民間人が大貢献してきたのである。
フェルマーの定理のフェルマーは法律家であった。
ニュートンですら一地方公務員であるときに素晴らしい業績を残している。
ルベーグは高校の先生、グリーンの定理のグリーンは学外の独学者であった。
もちろん、アインシュタインは特許局員にすぎなかった。
フェルマーの定理を証明したワイルス博士もその証明の時には、一種の在宅研究者であった。

こういう人々は非常に多い。
確かに教育は大学、大学院で受けることもあるが、
基礎研究は結局その人個人個人の『情熱』に依存しているからである。

この意味では、理論研究であったとしても、
基本的には、実験研究や開発と同じで、私設研究所、
個人研究所が非常に大きな役割を果している、ということである。











  


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2016年11月28日

「シャノンの第一定理に関する経験談」

「シャノンの第一定理に関する経験談」





1) テーマ
 「シャノンの第一定理が、具体的に経験上で役に立つ」


1-1)基本システムの考察(注1)に関する
    モデル作成として役に立つ

1-2)データとノイズに関する基礎事項として役に立つ
   (ルーチンワーク的な開発業務の中では
    必要性を理解しにくいが、
    オリジナリティの高い、新製品の研究開発の
    立場で考えると、
    研究の視点(注2)としてとして
    大変有効

注1:例 システム開発に関するオブジェクト
   (アルゴリズム 等)の整合性・体系化

注2:例 機械振動・電気ノイズ・プログラム
     バグ・不具合・・の原因解析




2) 基礎知識

 理論と歴史の流れ

* サイバネティクス(フィードバック)から
  情報の単位としてビットが基準になるまで

* 「シャノンの通信モデル」
(情報源) -> 送信機(符号化) 
  -> 通信路(外乱・ノイズ含む) ->
     受信機(複合化) -> (目的位置)

* 情報容量:H=log n(ハートレイ 1928年)
 n:1つの系で区別される状態の数(単純化で2にする)
 対数の底は、情報を測定する単位の選択とする

 (J.W.テューキー)
 すなわち、ビットは2者択一の概念に基づくもので、
 2つから1つの選択では1ビット、
 4つから1つでは2ビット

* シャノンによる情報量の(確率概念による)定義
 事前確率がわかっているとき、
 1つの通報を記憶するのに必要で最小な情報容量が、
 その情報のもつ情報量である(シャノン 1948年)

  通報:情報源が発するもの
  情報:通報に含まれる
(情報量:情報源が発する通報の集合量の
     確率統計的あつかいによる数学的な公式による量)

ポイント:信号の持つ意味の取り扱いをしない




3) 基礎知識の理解

 「基礎知識を深めると重要な定理や法則が理解できる」

* 「シャノンの第一定理」
 情報とテントロピーの関係
 (情報が増えるとエントロピーは減少する)
 エントロピー:無記憶情報源のシンボル当たりの平均情報量
   (情報量*確率の総和)
 無記憶情報源<->マルコフ情報源
 (その情報以前の有限個(m)の情報に影響される
    情報源:m重マルコフ情報源)
 情報と確率過程の関係->エルゴード的->
      確立の再定義->統計処理->・・







4) 理解から応用(創造)

 経験と実例
 4-1)論理は用意されていない  ?である
      :データとノイズの関係

 4-2)考えなければならない:どこから? 
     何を考えるか?
    経路とノイズとデータの特定
 (例 ロボットの動作、デジタル解析のデータ
       :デジタルアナライザー、

  プログラム言語のコンパイラー、システムの取り扱い方法)

  ロボットの動作データ(注1 機械・電気・ソフト)と
    動作測定によるデータの検討に関する





  通信モデルの利用(通信モデルに対する第一定理の保証)

注1:機械(特性) 伸び・たわみ・疲労・・・
   電気(信号) 電気的な性質・応答特性・・・
   ソフト 制御のアルゴリズム・データ構造・チューニング処理・・・

 4-3)論理モデルをつくる:現象との違いを考察する

  解析事例(振動解析 プログラムのバグ解析 
       人間と言う要因の検討)
 振動と言う現象(全体)と測定(ポイント)による
 データの論理的考察
 時間的変化に対する、
 条件の設定と統計やシュミレーション等の解析方法の考察

 4-4)論理モデルの限界と現象を考察する

 4-5)その現象に対するオリジナルな論理を作成する

 新規開発事例(材質、特性、一般理論の組み合わせと現象
        :総合力)

理論やデータでは突破できない
(注:基礎知識の理解は必要である)

感触やイメージが必要である






5) 設計思想への発展

オリジナルな理論を忠実に開発・設計し、
 一つの製品(システム)にまとめあげることは、
 その理論(人)による思想(identity)にまで広がります

そして思想からモデル(システム)の修正や変更が行われ、
 繰り返す中で発展していくように思います


このような観点でモノを見ると、良い製品、良い設計にふれることの大切
さが理解できると思います
私は、これが設計する力だと思います






6) まとめ

* 応用できれば知識は技術力として役に立つ
* プログラム言語や環境の知識も応用できるところまで
  高めなければいけない
* そのためには、クリアすべき基礎知識がある

結局、好きな部分は基礎知識がわかるまで学習する必要がある
(あるいは、実際に製品に組み込みと、理解不足の部分が問題になり苦労し
 て身につけることになる)
最終的には、設計思想を形成し深めていくことが本質だと思います
(そのために観察することと工夫することの重要性をまとめにします
 数式や統計処理は有効ですが、
 各処理のそれぞれの段階も
 技術的説明(検討・考察)を行う必要があることの重要性を考
 えてもらいたいと考えています)

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http://youtu.be/vZ0do-0bfvs





















  


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2016年11月26日

湯川秀樹 「創造への飛躍」

長岡先生の休学
湯川秀樹 「創造への飛躍」
長岡先生の休学(昭和四十二年二月)より





 人間の一生の中のある時期に自分の生きてゆく道がきまる。
少なくとも一度は、どの道をえらぶかについての決定がなされねばならぬ。
 といっても、もちろん自分で決断する機会があたえられるとは限らない。親のいうとおりにしたとか、自分で考える能力のない小さい時に道がきまってしまっていたとか、あるいは経済的な事情によって、自分の希望する道が到達不可能だったとかいう場合が、過去においては非常に多かったであろうし、今日でも少なくないであろう。




 私などは仕合わせな人間で、大学教育を受けうる家庭的環境の中で、高等学校在学中に、自分の意思で物理学者として一生をすごすという決断をすることができた。それは大正の末期であった。それは私にとって、そんなにむつかしい決断ではなかった。
 それにくらべると、私よりずっと前の年代、特に明治二十年ごろ以前に青年期を迎えた人たちが、科学者となる決断をするのは、容易なことではなかったはずである。なぜかといえば、私たちの時代には、すでに多くの先輩の日本人科学者が実在していたのに反して、明治二十年ごろ以前には、科学に関しては、外国の学者から教えてもらって習い覚えるとか、外国の研究を追試するとかいう以上のことが、まだほとんど何もなされていなかったからである。

そういう時代に科学者となる決断をするに至った青年たちの心境は、どんなものだったのか。
 人によって、また選んだ専門によって、いろいろな違いもあったろうが、しかし、それらの間の違いよりも、それらと私たちの場合との違いの方がずっと大きいのではないか。そんなことをかねがね私は漠然と考えていた。

 ところが、つい先ごろ私はこの点に関する非常に興味ある文献が残っているのを知った。
それは長岡半太郎先生が八十五歳でこの世を去られる数年前に書かれた「中学卒業後の指針」と題する開成中学での講演の原稿である。その中に次のような文章がある。

 「私の時代には大学に入る予備校すなはち今の高等学校には、文理の区別はなく、今日より選択には幾分の余裕が存しましたが、私は一時相当に苦しみました。(…中略…)大学に入りて一年経過いたしましたとき、多少欧米で研究された事項を了解いたしましたが、自分は他人のなした後を追うて、外国から学問を輸入し、これを日本人間に宣伝普及する宿志ではありませんでした。必ずや研究者の群れに入りて、学問の一端を啓発せねば、男子に生まれた甲斐がない」
 ここまでは、私が物理学の研究者になろうと志したのと、大して変わりはない。大正末期と明治二十年ごろとの大きな違いは、その次の文章に、はっきりと現れてくる。

 「東洋人は研究に堪能でないか否やを明白にして、しかる後おもむろに将来の方針を一定するが得策であると考へました。まだ春秋に富んでいるから、一年を棒に振ったところで損をすることは僅かである。もしあやまてば取り返しのつかぬ事態に遭遇するから、決然一年休学を願い出て、支那における科学に関する事項を調べてみました」
 はじめて、この文章に接した時の私は、驚愕の念を禁じえなかった。
二十歳になるやならずの青年が、自分の前途を決定するために、決然として大学生としての一年間を棒に振る。
常人の考えることではない。考えても容易に決行できることではない。




 さて大学生、長岡半太郎氏の休学一年間の調査の結果は、次の文章で示されている。
 「支那における渾天儀(天文観測機)、暦法、指南軍(黄帝)、北光の観測(山海経)、有史以前に属します。○戦国時代恒星表(石氏、甘氏)、太陽黒点(?)、天の蒼々たる、これ本色か(荘子)、微分の観念(恵施)、共鳴の実例(荘子)、雷電の説明(荘子)、エネルギーの概念(荘子)(二千三百年前)、金属の研究、○銅錫の合金(礼記、周公、二千九百年前時代)、鉄製刀剣(二千二百年前)。大砲と解釈される霹靂車、すなはち火薬の利用(千七百五十年前)。ことごとく支那独創的のもの。ギリシャ、ローマより渡来せるにあらず。」
 かくして得られた結論は、
 「これほどの研究があるからには東洋人でもこれに専念すれば終に欧米に遜色なきに至らんと確信を得るに至りました。これが私をして物理学に執着するに至らしめた根源であります」

 長岡先生の出発点が、このようであったればこそ、果たして明治三十七年(一九〇四年)には世界の物理学者に先駆けて原子模型に関する論文を発表するに至ったのである。
今にして思えば、このような大先輩を日本人の中に見出していたことが、大正末期の高校生であった私をして、迷うことなく、物理学研究の道を選ばしめる要因の一つとして大きく作用していたのではなかろうか。

 最近の中国古代の科学史の研究の成果が、長岡先生の調査結果を、どこまで裏書しているかについて、私はまだ詳しく検討していないが、少なくとも「当たらずといえども遠からず」といってよいであろう。
先生は特に「荘子」が好きであったらしいが、私自身も「荘子」の愛読者である。そこには偶然の一致以上の理由があるに違いない。

 この講演の原稿の最後は、もしも調査結果が思わしくなかったと仮定した場合、どの道を択んだであろうかと問われたなら、 「恐らく東洋史を攻究したらうと思ひます」 という文章で終わっている。
この数年来、日本や東洋や、さらには人類全体の歴史に対する関心が、とみに強まってくるのを感じている私は、この最後の文章にも「なるほど」と相槌を打ちたくなるのである。

湯川秀樹 「創造への飛躍」
長岡先生の休学(昭和四十二年二月)より








  


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2016年11月25日

臨 済 録(モノづくりの背景)

(二) 臨 済 録

(1)上堂して云く、赤肉団上に一無位の真人有り。

常に汝等諸人の面門より出入す。

未だ証拠せざる者は看よ、看よ。

時に僧有り、出でて問う、如何なるか是れ無位の真人。

師、禅牀を下って把住して云く、道え、道え。

其の僧、擬議す。

師、托開して云く、

無位の真人、

是れ什んの乾屎けつ(木編+蕨)ぞというて、便ち方丈に帰る。

















  


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2016年11月20日

統計科学

赤池弘次会員の京都賞受賞に寄せて
北川 源四郎 http://wwwsoc.nii.ac.jp/msj6/sugakutu/1103/kitagawa.pdf より

現役時代の赤池氏は,
私たちに統計科学の研究者は人の3 倍勉強しなければならないと説いていた.

数理的な研究,
応用対象領域の研究
そしてデータ解析・計算法の研究である.

純粋数学に徹するならばともかく,応用を目指すからには,その覚悟が必要であり,それを成し遂げた先に,次世代を牽引する新しい科学的方法が見えてくることを,赤池氏の成功は物語っているように思える.これは統計科学に限らず,広く数理科学の研究者が心すべきことであろう.


















  


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2016年11月18日

玲瓏なる境地

玲瓏なる境地


「高木の解析概論」として知られる解析学の名著。
初学者のために初等函数の解析的性質をとらえることを通して
一般解析学を詳説したもので、
わが国数学界に不動の地位をしめている。
数学を学ぶ人すべての座右の書。


解析概論 改訂第3版 軽装版 単行本
高木 貞治 (著)
出版社: 岩波書店; 改訂第3版 (1983/9/27)




・・
微分積分や解析・・といったことが嫌いでした
工学に利用できれば良いといった考え方で読んでいました
・・・

新しい技術の研究開発を経験する中で
深い理解の重要性や
全体の把握といったことを
強く感じるようになり
以下の文章の深さを実感するとともに
超音波伝搬現象の複素関数表現を利用するアイデアが生まれました

「・・・虚数積分に触れてから約百年を経て、
 我々はこの玲瓏なる境地に達しえたのである」




・・・

岡潔の言葉(人は実例に出合わなければ決してわからない)のように

解析関数の論理が
超音波伝搬現象の実例を通して理解できたように感じます




超音波技術(アイデア)
http://ultrasonic-labo.com/?p=7031

超音波発振・計測・解析システム(超音波テスター)
http://ultrasonic-labo.com/?p=7662

表面弾性波の利用技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=7665

通信の数学的理論
http://ultrasonic-labo.com/?p=1350

音色と超音波
http://ultrasonic-labo.com/?p=1082

モノイドの圏
http://ultrasonic-labo.com/?p=1311

物の動きを読む
http://ultrasonic-labo.com/?p=1074






  


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2016年11月12日

人間の建設 小林秀雄・岡潔(新潮社)


数学は知性の世界だけに存在しうるものではない、
何を入れなければ成り立たぬかというと、
感情を入れなけれは成り立たぬ。

数学の体系に矛盾がないというためには、
 まず知的に矛盾がないということを証明し、
 しかしそれだけでは足りない、
 銘々の数学者がみなその結果に満足できるという
 感情的な同意を表示しなければ、
 数学たとはいえないということがはじめてわかったのてす。

じっさい考えてみれば、
 矛盾がないというのは感情の満足ですね。

矛盾がないというのは、矛盾がないと感ずることですね。




感情なのです。
 そしてその感情に満足を与えるためには、
 知性がどんなにこの二つの仮定には矛盾がないのだと
 説いて聞かしたって無力なんです。

ともかく知性や意志は、感情を説得させる力がない。

ところが、人間というものは感情が納得しなければ、
 ほんとうには納得しないという存在らしいのてす
(注:一部省略)」


http://youtu.be/VV87OIc-pUw

数学は語学に似たものだと思っている人がある。寺田寅彦先生も数学は語学だといっているが、そんなものなら数学ではない。おそらくだれも寺田先生に数学を教えなかったのではないか。語学と一致している面だけなら数学など必要ではない。それから先が問題なのだ。人間性の本質に根ざしておればこそ、六千年も滅びないできたのだと知ってほしい。
また、数学と物理は似ていると思っている人があるが、とんでもない話だ。職業にたとえれば、数学に最も近いのは百姓だといえる。種子をまいて育てるのが仕事で、そのオリジナリティーは「ないもの」から「あるもの」を作ることにある。数学者は種子を選べば、あとは大きくなるのを見ているだけのことで、大きくなる力はむしろ種子の方にある。これにくらべて理論物理学者むしろ指物師に似ている。人の作った材料を組み立てるのが仕事で、そのオリジナリティーは加工にある。理論物理学者は、ド・ブロイ、アインシュタインが相ついで、ノーベル賞をもらった一九二〇年代から急速にはなばなしくなり、わずか三十年足らずで一九四五年には原爆を完成して広島に落とした。こんな手荒な仕事は指物師だからできたことで、とても百姓にできることではない。いったい三十年足らずで何がわかるだろうか。わけもわからず原爆を作って落としたに違いないので、落とした者でさえ何をやったかその意味がわかってはいまい。

独創するために心境を用意することがどんなに手間のかかることか。(岡 潔)


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通信の数学的理論  
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超音波システム研究所<理念>
http://ultrasonic-labo.com/?p=1985

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参考

1)超音波洗浄器(基礎実験・確認)

超音波洗浄器の利用技術 
http://ultrasonic-labo.com/?p=1318

超音波洗浄器の利用技術 No.2
http://ultrasonic-labo.com/?p=1060

超音波洗浄器(42kHz)による<メガヘルツの超音波洗浄>技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=1879








2)超音波利用(応用技術・ノウハウ)

超音波振動子の設置方法による、超音波制御技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=1487

推奨する「超音波(発振機、振動子)」
http://ultrasonic-labo.com/?p=1798

超音波専用水槽の設計・製造技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=1439

超音波のダイナミック制御技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=2015

超音波洗浄システムを最適化する方法
http://ultrasonic-labo.com/?p=2710

「超音波の非線形現象」を利用する技術を開発
http://ultrasonic-labo.com/?p=1328











3)超音波測定(音圧測定・解析・評価)

音圧測定装置(超音波テスター)の標準タイプ
http://ultrasonic-labo.com/?p=1722

音圧測定装置(超音波テスター)の特別タイプ
http://ultrasonic-labo.com/?p=1736

超音波計測の特別システムをオーダーメイド対応
http://ultrasonic-labo.com/?p=1972
http://ultrasonic-labo.com/?p=1962
http://ultrasonic-labo.com/?p=1953
http://ultrasonic-labo.com/?p=1915

超音波機器の<計測・解析・評価>(出張)サービス
http://ultrasonic-labo.com/?p=1934

超音波<計測・解析>事例
http://ultrasonic-labo.com/?p=1705










  


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2016年11月11日

現実の問題処理・経験の蓄積

現実の問題処理・経験の蓄積





第22 回京都賞記念ワークショップ 基礎科学部門
 「統計的推論とモデリング」 赤池弘次 より抜粋


・・・・
 この式は、情報量I(Q:P)が真の分布QとモデルPの平均対数尤度の差であることを示し、
 ある人が、観測値x に関するモデルP の対数尤度logP(x)をP のQ への近さの測定値と
 して繰り返し利用すれば、その平均が情報量を定義する量に収斂することを示す。この
 ことは、真の分布がその人だけに固有のものであっても、logP(x)はP の良さを判断する
 量として彼にとっては合理的な選択であることを示す。
 更に、真の分布が社会的にただ一つに決まるという場合には、多くの人に繰り返し利用
 される場合の平均は同じ量に素早く収斂するであろう。
 これは対数尤度の間主観性(注:補足)を説
 明するものであり、これが対数尤度に基づく統計的推論に一種の客観性を与えるとみな
 される(2)。この見方から、情報量I(Q:P)を、モデルP の質を評価する規準、すなわち情
 報量規準とみなすことができる。

注:補足
「相手の立場になって考えてみる」=「間主観性」
 それは、「間主観性」と呼ばれているものです。
 英語では「インター・サブジェクティヴ」です。
 国と国のあいだの関係、つまり国際は、英語で「インター・ナショナル」ですよね?
 それと同じで、間主観性は、まさに主観と主観のあいだの関係を意味します。
 (中略)
 間主観性というのは、ようするに、「相手の立場になって考えてみる」というだけのことなのです。

 統計的推論は何らかのモデルを利用して実行される。モデリングの仕事は心身の働きに
 よって遂行される知的な活動であり、対象のイメージを心に抱くことから始まる。この
 ようなイメージは、関連する客観的知識、経験的知識、および観測データの蓄積と適切
 な使用がなくては得られない。
 この場合には、必ずしも数学的表現で記述されない、あるいは計算機で取り扱えない状
 況でのイメージやモデルの構築を効果的に指導する原理の展開が必要である。

 筆者の見方によれば、
 このような研究の素材は
  現実の問題処理の経験の蓄積によってのみ獲得される







<イメージとモデルの関係>
 ロダンは別の話で、これを
 裏付けるかのように、時間的動きのイメージを生み出す要領として、体の各部の刻々の
 形の接続によって動きを表現することを説明している。これを動きのモデリングの立場
 から見ると、イメージ構成の基本要素が、対象の各部の「安定な静止状態からの逐次的
 変位の系列」によって与えられることを示すものと見ることができる。一瞬の姿をこの
 基本的要素の繋がりに分解して捉えることにより、初めて動きの解読が実現し、動きの
 内容の把握と伝達が可能になる。これは優れた芸術的活動に見られる、高度に知的な情
 報処理の実態である。







  


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