2016年11月04日

動きの文化の壁を科学で超える

動きの文化の壁を科学で超える





テーマ:目が開く

西欧ではノコギリを押して使い、
日本では引いて使うという、
一見単純な思い付きが持つ
深い意味に圧倒されながら
このブログを書いています。

これまでゴルフについて書いて来ましたが、
その内容はゴルファーには歓迎されていない
という感じが強まるばかりでした。

その原因が
西欧と日本を隔てる
動きの文化の相違にある
ことが明白になって来たのです。

この事を科学的に説明するのは、
力を出す動きを作る時の背骨の使い方です。

ノコギリを使って丸太を切る動きで
具体的にその違いを明らかにしてみましょう。

地面に横たわる大きな丸太を
日本型の手前に引くノコギリで切る場合には、
一旦腕の動きで切り込みを作り、
木の抵抗が大きくなると両足の足場を固め、
両脚を踏ん張って両腕を引っ張ります。

この動きに応じて背骨が固まり、
脚と腕の動きを繋ぐ固定軸として働きます。

これに対して、
重いノコギリを押して地面の丸太を切る時には、
先ず背骨で体重を腕に掛けて押し、
同時にこの動きを受けて
脚が踏ん張り腕を前に押します。

腕や脚は背骨の動きに導かれ、
目的とする強い力を発揮します。

背骨が主なエンジンで、
脚や腕の筋群は背骨の動きに応じて力を発揮します。




ブログ(ゴルフ直線打法)
 http://ameblo.jp/linear/entry-10011188630.html より


イメージによる超音波への展開
 
背骨:振動子の固有振動モード
背骨の動き:振動子の設置方法

脚や腕の筋群:超音波発振周波数、出力
脚の踏ん張り:定在波、キャビテーション

腕の動き:音響流、超音波伝搬、液循環、水槽・・

引く動き:減衰・干渉・・・超音波の効果の消滅







代数モデルによる整理

基本的な超音波照射による現象全体をRing(環の圏)として、
キャビテーションによる現象をアーベル群の圏
加速度による現象をMonoid(0元をもつ乗法の一元体)
とするモデル

アーベル群:加法に関する演算をキャビテーション現象に対応させます

Monoid:乗法に関する演算を加速度現象に対応させます。

導来関手:定在波の特徴を、「導来関手」に対応させます。

 このようにして構成したモデルに基づいて
 超音波の伝搬状態に関するダイナミック制御を
 「スペクトルシーケンス」として表現(適応)させます。

 なお、超音波システム研究所の「定在波の制御技術」は、
 この方法による、具体的な技術として応用しています。






<<超音波の代数モデル:応用事例>>

キャビテーションと加速度の効果に関する新しい分類

超音波システム研究所は、
 超音波の伝搬状態を解析することで、
 キャビテーションと加速

度の効果に関する
 新しい分類方法を開発しました。

超音波の解析動画を公開
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1337

超音波<計測・解析>事例
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1703

超音波システム研究所
ホームページ  http://ultrasonic-labo.com/






数学的理論
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1350

音色と超音波
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1082

モノイドの圏
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1311

物の動きを読む
  http://ultrasonic-labo.com/?p=1074












  


Posted by 超音波システム研究所 at 10:17Comments(0)ブログ

2016年11月04日

2016年11月04日

超音波発振計測解析システム

超音波発振計測解析システム
(超音波テスター ultrasonic tester)

特徴(標準的な仕様の場合)
 *測定(解析)周波数の範囲
 仕様 0.1Hz から 10MHz
 *超音波発振
 仕様 1Hz から 100kHz
 *表面の振動計測が可能
 *24時間の連続測定が可能
 *任意の2点を同時測定
 *測定結果をグラフで表示
 *時系列データの解析ソフトを添付




超音波プローブによる測定システムです。
 超音波プローブを対象物に取り付けて発振・測定を行います。
 測定したデータについて、
 位置や状態と、弾性波動を考慮した解析で、
 各種の音響性能として検出します。

Ultrasound <measurement and analysis>

By ultrasound probe is ultrasonic oscillation and sound pressure measurement experiment.
For the measurement data, the analysis that takes into account the elastic wave,
I will be detected as a variety of vibrational state (mode).

Characteristics of ultrasonic tester
* 10MHz from the measurement range 0.1Hz
* Oscillation range 250mV-2V 1Hz-100kHz
* Display the measurement results in a graph
* Attach analysis software of time-series data

The complicated phenomenon of an ultrasonic wave is checked.
The applied technology of an ultrasonic wave is developed.

Technical development is performed with engineering thought.




音圧測定装置(超音波テスター)の標準タイプ
http://ultrasonic-labo.com/?p=1722

音圧測定装置(超音波テスター)の特別タイプ
http://ultrasonic-labo.com/?p=1736

超音波発振・計測・解析システム(超音波テスター)
http://ultrasonic-labo.com/?p=7662

表面弾性波の利用技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=7665

超音波測定解析の推奨システムを製造販売
http://ultrasonic-labo.com/?p=1972















  


Posted by 超音波システム研究所 at 07:17Comments(0)超音波技術

2016年11月04日

長岡先生の休学

長岡先生の休学

湯川秀樹 「創造への飛躍」
長岡先生の休学(昭和四十二年二月)より





 人間の一生の中のある時期に自分の生きてゆく道がきまる。
少なくとも一度は、どの道をえらぶかについての決定がなされねばならぬ。
 といっても、もちろん自分で決断する機会があたえられるとは限らない。
親のいうとおりにしたとか、
自分で考える能力のない小さい時に道がきまってしまっていたとか、
あるいは経済的な事情によって、
自分の希望する道が到達不可能だったとかいう場合が、
過去においては非常に多かったであろうし、今日でも少なくないであろう。




 私などは仕合わせな人間で、大学教育を受けうる家庭的環境の中で、
高等学校在学中に、自分の意思で物理学者として一生をすごすという決断をすることができた。それは大正の末期であった。それは私にとって、そんなにむつかしい決断ではなかった。
 それにくらべると、私よりずっと前の年代、
特に明治二十年ごろ以前に青年期を迎えた人たちが、科学者となる決断をするのは、
容易なことではなかったはずである。
なぜかといえば、私たちの時代には、
すでに多くの先輩の日本人科学者が実在していたのに反して、
明治二十年ごろ以前には、科学に関しては、
外国の学者から教えてもらって習い覚えるとか、
外国の研究を追試するとかいう以上のことが、
まだほとんど何もなされていなかったからである。

そういう時代に科学者となる決断をするに至った青年たちの心境は、どんなものだったのか。
 人によって、また選んだ専門によって、
いろいろな違いもあったろうが、
しかし、それらの間の違いよりも、
それらと私たちの場合との違いの方がずっと大きいのではないか。
そんなことをかねがね私は漠然と考えていた。

 ところが、つい先ごろ私はこの点に関する非常に興味ある文献が残っているのを知った。
それは長岡半太郎先生が八十五歳でこの世を去られる数年前に書かれた
「中学卒業後の指針」と題する開成中学での講演の原稿である。
その中に次のような文章がある。

 「私の時代には大学に入る予備校すなはち今の高等学校には、文理の区別はなく、今日より選択には幾分の余裕が存しましたが、私は一時相当に苦しみました。(…中略…)大学に入りて一年経過いたしましたとき、多少欧米で研究された事項を了解いたしましたが、自分は他人のなした後を追うて、外国から学問を輸入し、これを日本人間に宣伝普及する宿志ではありませんでした。必ずや研究者の群れに入りて、学問の一端を啓発せねば、男子に生まれた甲斐がない」
 ここまでは、私が物理学の研究者になろうと志したのと、大して変わりはない。大正末期と明治二十年ごろとの大きな違いは、その次の文章に、はっきりと現れてくる。




 「東洋人は研究に堪能でないか否やを明白にして、しかる後おもむろに将来の方針を一定するが得策であると考へました。まだ春秋に富んでいるから、一年を棒に振ったところで損をすることは僅かである。もしあやまてば取り返しのつかぬ事態に遭遇するから、決然一年休学を願い出て、支那における科学に関する事項を調べてみました」
 はじめて、この文章に接した時の私は、驚愕の念を禁じえなかった。
二十歳になるやならずの青年が、
自分の前途を決定するために、

決然として大学生としての一年間を棒に振る。
常人の考えることではない。考えても容易に決行できることではない。


 さて大学生、長岡半太郎氏の休学一年間の調査の結果は、次の文章で示されている。
 「支那における渾天儀(天文観測機)、暦法、指南軍(黄帝)、北光の観測(山海経)、有史以前に属します。○戦国時代恒星表(石氏、甘氏)、太陽黒点(?)、天の蒼々たる、これ本色か(荘子)、微分の観念(恵施)、共鳴の実例(荘子)、雷電の説明(荘子)、エネルギーの概念(荘子)(二千三百年前)、金属の研究、○銅錫の合金(礼記、周公、二千九百年前時代)、鉄製刀剣(二千二百年前)。大砲と解釈される霹靂車、すなはち火薬の利用(千七百五十年前)。ことごとく支那独創的のもの。ギリシャ、ローマより渡来せるにあらず。」
 かくして得られた結論は、
 「これほどの研究があるからには東洋人でもこれに専念すれば終に欧米に遜色なきに至らんと確信を得るに至りました。これが私をして物理学に執着するに至らしめた根源であります」

 長岡先生の出発点が、このようであったればこそ、果たして明治三十七年(一九〇四年)には世界の物理学者に先駆けて原子模型に関する論文を発表するに至ったのである。
今にして思えば、このような大先輩を日本人の中に見出していたことが、大正末期の高校生であった私をして、迷うことなく、物理学研究の道を選ばしめる要因の一つとして大きく作用していたのではなかろうか。

 最近の中国古代の科学史の研究の成果が、長岡先生の調査結果を、どこまで裏書しているかについて、私はまだ詳しく検討していないが、少なくとも「当たらずといえども遠からず」といってよいであろう。
先生は特に「荘子」が好きであったらしいが、私自身も「荘子」の愛読者である。そこには偶然の一致以上の理由があるに違いない。

 この講演の原稿の最後は、
もしも調査結果が思わしくなかったと仮定した場合、
どの道を択んだであろうかと問われたなら、 
「恐らく東洋史を攻究したらうと思ひます」 という文章で終わっている。

この数年来、日本や東洋や、
さらには人類全体の歴史に対する関心が、
とみに強まってくるのを感じている私は、
この最後の文章にも「なるほど」と相槌を打ちたくなるのである。

湯川秀樹 「創造への飛躍」
長岡先生の休学(昭和四十二年二月)より





  


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2016年11月04日